大王製紙株式会社の可児工場は、本社のある三島工場に次ぐ規模を誇る生産拠点で、敷地面積は約30万m²(約9万坪)に及ぶ広大な工場です。植林木チップや古紙からパルプを製造し、日常生活で目にする紙製品から工業用まで幅広い紙を一貫生産しています。1日あたりの生産量は、パルプ・約1,200トン、紙・約1,010トンに達し、とくに「エリエール」ブランドのティシューやトイレットペーパーをグループ内で最も多く生産しています。
同工場では、生産設備を稼働させるための電力の約8割(約60,000kWh)を自家発電で賄っており、その動力源として回収ボイラ(2RB・3RB)2缶、スラッジボイラ(4SB)1缶、バイオマスボイラ(6BB)1缶が稼働しています。
今回受注したボイラ給水ポンプ更新対象のボイラ設備(2RB)は、蒸解工程※で発生する黒液(薬品と木材成分の混合液)を回収・再利用するもので、蒸気や廃液の熱を効率的に再利用し、高いエネルギー効率を実現しています。
これまで使用されていた他社製ポンプは、長期使用により部品の老朽化が進み、故障やトラブルの頻発、整備費用の増加といった課題が生じていました。こうした状況を受け、トリシマが更新提案を行い、このたび受注に至りました。
同工場では、今回対象の2RB No.1,2以外のボイラ給水ポンプはすでにトリシマ製をご使用いただいており、定期的なメンテナンスも実施いただいています。さらにトリシマのサービス担当(SV)への信頼や、機器の振動モニタリングシステム「TR-COM」の導入を通じた、当社製品およびサポートへの高い評価も背景に、今回もトリシマポンプをご採用いただきました。これにより、可児工場のボイラ給水ポンプはすべてトリシマ製となります。
今後もお客様のご期待に応えるべく、高品質な製品とサービスを通じ、安定した工場稼働の継続に貢献していきます。
※蒸解工程:紙の原料となるパルプを製造する際、木材チップを薬品で煮て繊維を取り出す工程。
